折り畳み本読み台(書見台?)

這是放劇本用的折疊台喔。我一路從這個台子扯到布袋戲,很會掰吧!
謎の板が五枚重なっていて、店のテーブルの上に無造作に置いてありました。「謎」というのは、その五枚の板の中に、一枚の両端にはギザギザの凸凹があり、一枚にはピノキオの鼻みたいな突起があって、残りの三枚は紐で互いに結ばれているからです。
よくよく見たら、紐が有る方の板には幾つかの穴を彫ってありました。試しにもう一枚の板のギザギザの部分を差し込んでみたら、ぴったり嵌りました!“何だ、持ち歩く用の箱か?!”、とりあえず値段だけ聞いておこうと思い、“能の書見台だよ、張さんが欲しいなら、台本も一緒にあげますよ”と言われました。元々古本好きの私なので、こんな美味しい話は断るわけがない。後でじっくり台本をチェックしてみたら、百番は揃っていなかったが、約四十冊がありました。しかも『橋弁慶』、『土蜘蛛』、『鞍馬天狗』、『高砂』、『猩猩』みたいな、能を見た事がなかった私でも知っている演目の台本まで含まれていたので、凄く嬉しかったのです。
日本の伝統芸能の中で、私が見た事があるのは狂言と文楽です。前者は面白かったが、すっかりはまってしまい、何回も見に行き、しかも友人が外国から来る度に連れて行くのは文楽だけでした。
台湾の人にとって、人形劇は馴染み深いものです。その中でも一番皆の心を捕らえているのは小さい時から見てきた“布袋戯”です。私の小さい時にテレビで放映された『雲州大儒侠史艶文』の視聴率が90%を超えた記録を創りました。でも驚くべきのは、公式の場で使う官用語(国語)を北京語に決められ、学校で台湾語を使うと罰金などの罰を受ける時代に、総べて台湾語発音の布袋戯(ボーデェーヒー)がこんなに高い視聴率を得られる事でした。言葉が禁じられたから、却ってヒットさせたのでしょう。
布袋戯は布で縫った人形の中に手を入れ、指と腕の動きで人形に生命を吹き込む劇です。人形遣いは一人(普通は男性)で二三体の人形を扱い、それぞれの性別や性格により普通の声か裏声で人形のセリフを話し、扇子やハンカチ、兵器などのキャラクターに合う小道具まで扱い、恋愛場面でも戦争場面でも表現できます。だから観衆は文字通りに「釘付け」になります。
実際、一番面白かった布袋戯(ボーデェーヒー)はお寺の前に、臨時に建つ露天の舞台で演じられるものでした。台湾の人は神様を拝むと言うより、利益を得たい時の駆け引き相手として見ています。だから願をかける時には常に「願いを叶ったら、布袋戯歌仔戯(台湾オペラ)を見せてあげる」のような条件を出します。それで私達もこれらの芝居がある時に、お祭りのように群がって“ただ見”するのです。これと比べたら、日本の伝統芸能は本当に“敷居が高かった”!
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