轉載=佐渡島可以防止自家朱鷺[離家出走]嗎?
作者: 青蛙巫婆 日期: 2009-12-13 19:52
在佐渡島野放的朱鷺飛到日本的本州去了。佐渡很想要把朱鷺留在自己家鄉的說……
原出處 http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091213/trd0912131802010-n1.htm
【日本の議論】トキの雌の“家出”は防げるか? 2次放鳥の雌も本州へ 2009.12.13 18:00
今年9月に佐渡市で放鳥されたトキ19羽のうち1羽の雌が、本州に飛んでいってしまったことが先月、確認された。昨年、第1次放鳥された先輩トキも雌ばかりが本州に渡ってしまい、島には雄しか残らなかった。“奔放な”雌の行動に「またしても…」と関係者はやきもきしている。原因は何なのか。雌を引き留める方策はあるのか-。(杉浦美香)ソフトリリース効果
昨年9月25日の放鳥で、27年ぶりに佐渡の空を飛んだ10羽のうち雌はすべて海を渡り本州に渡ってしまった。その原因として考えられたのが、1羽ずつを木箱に入れて大勢が見ている前で放した「ハードリリース」方式だ。トキをパニックに陥らせ、散り散りにさせてしまった。
その反省に立ち、今年はトキを仮設ケージで約1カ月間、飼育して環境に慣らしたうえ、出入り口を開放して自然に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」方式で行った。全羽が飛び立つまで5日間と時間がかかったが、先輩トキ2羽とエサをとるようになり、最大12羽の群れを形成、まさに“寝食”を共にしている。 「ソフトリリースは成功だった。このままペアになり、繁殖につながれば…」と笹渕紘平・環境省自然保護官は話す。 パートナーを見つけ、巣作り、そして来年の産卵…。関係者の間で期待が膨らんだが、12月の繁殖期シーズンを前に届いたのは、雌が本州側の新潟県長岡市で目撃されたという情報だった。
島を出て伴侶捜し?
「え、本州に渡ったのはあの5番…」
関係者は11月末のその報に驚いた。そして、その驚きは失望に変わった。
2次放鳥のトキのほとんどが1~2歳で、繁殖にはまだ若干若い。しかし、この5番の年齢は3歳。いわゆる“女盛り”。すでに1度、“結婚”し、子供も作った。2次放鳥では、パートナーと子供も一緒に放鳥された。家族として繁殖の可能性が高い“最有力候補”だった。
しかし、その思惑ははずれた。5番は10月2日、1羽だけで放鳥用ケージを飛び立ち、その後も単独で行動。11月20日に確認されて以降、その行方が分からなくなっていた。結局、家族は解消することに。
「夫婦になった最初の1年は仲が良かったんだが…」
佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師はため息をつく。
トキは、繁殖ケージに入れると大抵の場合、えり好みをせずに“夫婦”になるという。「ま、すけべなところがある」と金子獣医師。しかし、初めは仲が良くても、時間がたつとよそよそしくなることはままあることだという。
伴侶捜しの旅か
5番は現在、昨年放鳥された先輩の雌のトキ13番と2羽で仲良く行動しているという。13番は、自然界での生活という意味では先輩だが、年齢は1歳若い2歳。 家族を解消した5番は佐渡で単独行動しており、エサ探しに“遠出”したところ、冬になって吹く北西の季節風にのり、本州に向かってしまった、と新潟大学の永田尚志准教授はみる。先輩トキがいることを知っていたわけではないが、たまたま本州に渡った先に、合流することができた。「偶然にしろ、寒い冬を生き抜いていく上で、仲間と一緒にいてくれてよかった」と見上敏一・関東地方環境事務所野生生物課長は話す。
しかし、年明けごろまでにパートナーを見つけられないと、雄を捜して飛び回る可能性は高いという。見上課長によると、本州に渡った1次放鳥の雌は1~3月にかけ、雪深い新潟県十日町や山を越えて宮城県角田市などひんぱんに移動した。
「エサ探しではないことは明らかだ」と見上課長。
しかし、本州には雄はいない。
発情した雌の雄探しの旅は続くことになるだろう。
地元の思い
佐渡市の高野宏一郎市長は今年3月、環境省に出向き、「トキが住める環境づくりには時間と金、住民の意識が必要。佐渡であれば守ってあげられる」として雌のトキを捕獲して佐渡に戻すように要望した。
佐渡市はこれまでトキのエサになるドジョウやカエルなどが住めるように減農薬や化学肥料の使用を基準の半分以下に抑えた水田作りや、休耕田に水辺を再現するビオトープ化を進めてきた。
これに対して、環境省のスタンスは、あくまで人の手を加えない自然復帰だ。できるだけ自然の形で、純日本産のトキの最後の生息地だった佐渡市南東部に平成27(2015)年までに60羽の定着を目指している。
今回、新たに雌が本州に渡ったことについて、高野市長は「5番は群れから離れて行動するので心配していた。今後の動きに注意していきたい」とコメントするにとどめた。観光客の減少が著しく、トキを観光の起爆剤になると考える佐渡市にとって、最悪のシナリオは、群れになっている12羽の雌がみんな本州に渡ってしまうことだ。 行動的な雌の出奔をとめる方法はあるのか。
「佐渡でエサが少ないときにはエサを与えるというのも一つの案だ」と金子獣医師は指摘する。
食が満たされなければ、恋にまで気が回らないのは、人間と同じ。そのエサが十分にあれば、落ち着いて佐渡でのお婿さん探しに集中することができる。
毎日、トキを観察している土屋正起・日本野鳥の会佐渡支部副支部長も「12羽という大きな群れではエサが少し足りないようだ。安定させるために、ねぐら近くの安全な場所にエサをまくことを考えてもよいように思う」と話す。
“食生活”が安定すれば、本州に雌がエサ探しに飛んでいってしまうリスクは減ることになる。
嫁が戻った?
一方、観察ボランティアらが願うのは、本州に飛んでいってしまった雌が佐渡に戻ってくることだ。
佐渡市が要望したように捕獲するのではなく、環境作りを行うことで、トキのもっとも住みやすい環境に自然と戻り繁殖につながればよいという。
実際、本州に渡った雌がいったん佐渡に戻ったことがあった。当時、「嫁が戻った」と市民らは胸をなでおろしたが、やはり相性のいい雄がいなかったのか、この雌は再び本州に渡ってしまった。
「恋も結婚も他人が思うようには運ばない」と土屋さん。
繁殖を目指し、関係者の模索は続く。
原出處 http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091213/trd0912131802010-n1.htm
【日本の議論】トキの雌の“家出”は防げるか? 2次放鳥の雌も本州へ 2009.12.13 18:00
今年9月に佐渡市で放鳥されたトキ19羽のうち1羽の雌が、本州に飛んでいってしまったことが先月、確認された。昨年、第1次放鳥された先輩トキも雌ばかりが本州に渡ってしまい、島には雄しか残らなかった。“奔放な”雌の行動に「またしても…」と関係者はやきもきしている。原因は何なのか。雌を引き留める方策はあるのか-。(杉浦美香)ソフトリリース効果
昨年9月25日の放鳥で、27年ぶりに佐渡の空を飛んだ10羽のうち雌はすべて海を渡り本州に渡ってしまった。その原因として考えられたのが、1羽ずつを木箱に入れて大勢が見ている前で放した「ハードリリース」方式だ。トキをパニックに陥らせ、散り散りにさせてしまった。
その反省に立ち、今年はトキを仮設ケージで約1カ月間、飼育して環境に慣らしたうえ、出入り口を開放して自然に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」方式で行った。全羽が飛び立つまで5日間と時間がかかったが、先輩トキ2羽とエサをとるようになり、最大12羽の群れを形成、まさに“寝食”を共にしている。 「ソフトリリースは成功だった。このままペアになり、繁殖につながれば…」と笹渕紘平・環境省自然保護官は話す。 パートナーを見つけ、巣作り、そして来年の産卵…。関係者の間で期待が膨らんだが、12月の繁殖期シーズンを前に届いたのは、雌が本州側の新潟県長岡市で目撃されたという情報だった。
島を出て伴侶捜し?
「え、本州に渡ったのはあの5番…」
関係者は11月末のその報に驚いた。そして、その驚きは失望に変わった。
2次放鳥のトキのほとんどが1~2歳で、繁殖にはまだ若干若い。しかし、この5番の年齢は3歳。いわゆる“女盛り”。すでに1度、“結婚”し、子供も作った。2次放鳥では、パートナーと子供も一緒に放鳥された。家族として繁殖の可能性が高い“最有力候補”だった。
しかし、その思惑ははずれた。5番は10月2日、1羽だけで放鳥用ケージを飛び立ち、その後も単独で行動。11月20日に確認されて以降、その行方が分からなくなっていた。結局、家族は解消することに。
「夫婦になった最初の1年は仲が良かったんだが…」
佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師はため息をつく。
トキは、繁殖ケージに入れると大抵の場合、えり好みをせずに“夫婦”になるという。「ま、すけべなところがある」と金子獣医師。しかし、初めは仲が良くても、時間がたつとよそよそしくなることはままあることだという。
伴侶捜しの旅か
5番は現在、昨年放鳥された先輩の雌のトキ13番と2羽で仲良く行動しているという。13番は、自然界での生活という意味では先輩だが、年齢は1歳若い2歳。 家族を解消した5番は佐渡で単独行動しており、エサ探しに“遠出”したところ、冬になって吹く北西の季節風にのり、本州に向かってしまった、と新潟大学の永田尚志准教授はみる。先輩トキがいることを知っていたわけではないが、たまたま本州に渡った先に、合流することができた。「偶然にしろ、寒い冬を生き抜いていく上で、仲間と一緒にいてくれてよかった」と見上敏一・関東地方環境事務所野生生物課長は話す。
しかし、年明けごろまでにパートナーを見つけられないと、雄を捜して飛び回る可能性は高いという。見上課長によると、本州に渡った1次放鳥の雌は1~3月にかけ、雪深い新潟県十日町や山を越えて宮城県角田市などひんぱんに移動した。
「エサ探しではないことは明らかだ」と見上課長。
しかし、本州には雄はいない。
発情した雌の雄探しの旅は続くことになるだろう。
地元の思い
佐渡市の高野宏一郎市長は今年3月、環境省に出向き、「トキが住める環境づくりには時間と金、住民の意識が必要。佐渡であれば守ってあげられる」として雌のトキを捕獲して佐渡に戻すように要望した。
佐渡市はこれまでトキのエサになるドジョウやカエルなどが住めるように減農薬や化学肥料の使用を基準の半分以下に抑えた水田作りや、休耕田に水辺を再現するビオトープ化を進めてきた。
これに対して、環境省のスタンスは、あくまで人の手を加えない自然復帰だ。できるだけ自然の形で、純日本産のトキの最後の生息地だった佐渡市南東部に平成27(2015)年までに60羽の定着を目指している。
今回、新たに雌が本州に渡ったことについて、高野市長は「5番は群れから離れて行動するので心配していた。今後の動きに注意していきたい」とコメントするにとどめた。観光客の減少が著しく、トキを観光の起爆剤になると考える佐渡市にとって、最悪のシナリオは、群れになっている12羽の雌がみんな本州に渡ってしまうことだ。 行動的な雌の出奔をとめる方法はあるのか。
「佐渡でエサが少ないときにはエサを与えるというのも一つの案だ」と金子獣医師は指摘する。
食が満たされなければ、恋にまで気が回らないのは、人間と同じ。そのエサが十分にあれば、落ち着いて佐渡でのお婿さん探しに集中することができる。
毎日、トキを観察している土屋正起・日本野鳥の会佐渡支部副支部長も「12羽という大きな群れではエサが少し足りないようだ。安定させるために、ねぐら近くの安全な場所にエサをまくことを考えてもよいように思う」と話す。
“食生活”が安定すれば、本州に雌がエサ探しに飛んでいってしまうリスクは減ることになる。
嫁が戻った?
一方、観察ボランティアらが願うのは、本州に飛んでいってしまった雌が佐渡に戻ってくることだ。
佐渡市が要望したように捕獲するのではなく、環境作りを行うことで、トキのもっとも住みやすい環境に自然と戻り繁殖につながればよいという。
実際、本州に渡った雌がいったん佐渡に戻ったことがあった。当時、「嫁が戻った」と市民らは胸をなでおろしたが、やはり相性のいい雄がいなかったのか、この雌は再び本州に渡ってしまった。
「恋も結婚も他人が思うようには運ばない」と土屋さん。
繁殖を目指し、関係者の模索は続く。
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